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骨折を早く治すためには
まずは前回のブログで書いた、私の妻の足の骨折について続きをお話をします。
初回の診察を終えて、私が骨折の治療をし、10日後に整形外科に再診に行きました。
医師「もう腫れも内出血もないですね。」「普通ならまだ腫れも内出血もあるはずですが?」「痛みはないですか?」
妻「普通に歩く分には痛みはないです。」
医師はレントゲンを見ながら「骨もきれいに修復されてますね。」「こんなに早く治るの珍しいんですが?」
私が家に帰ってから、診察をしてきた妻がそう話してくれました。
どんな施術をしたか?
私の施術で折れた骨をくっつけることは出来ません。
施術で行う内容は、骨折をした箇所の血流を促進させ 骨癒合を早めるのと、足をひねった際にバランスを崩した関節の正常化を行っただけです。あとは身体が持つ治癒力に任せるだけです。
先日、こんな患者さんが来院されました。
以前に別の治療で通院されていた患者さんから「肩コリが酷くて診てもらえませんか?」とお電話がありました。
聞けば1週間前から症状がひどく、1か月前に足の小指骨折したおっしゃいました。
「うちの妻も同じとこ骨折したんですよね。」「1か月前だけどまだ痛いですか?」と尋ねると。
患者さん「まだ痛くて、お医者さんからは3か月間運動禁止と言われました。」「まだ完治までは時間がかかりますとお医者さんから言われました。」
見るからに痛そうで、まだ足を引きずるように歩いていました。
肩コリの原因は、まぎれもなく足のケガからの後遺症と評価しました。足をかばうため身体の補正が起こり、肩周囲の筋緊張を起こしていました。
施術は足のバランスを整える事を優先的に行い、筋緊張を起こしている箇所の弛緩を促しました。
施術が終わり歩行もスムーズになり、肩も楽になりました。
翌週に再度来院した際にお話を聞きました。
「あれから足の痛みと肩の具合はどう?」
患者さん「病院でも運動制限も解除され、痛みもなくなりました。」
骨折は手術をしなければいけないものもあります。
ギプス固定で自然治癒を待つ治療でも早く施術を行うことで、後の後遺症予防や治癒を早めることが出来ます。
なかなか治らない症状や、ケガをする前にはなかった症状でお悩みのある方は一度ご相談下さい。
「転んだけど骨折しなかったよ。」
先日、一年前から定期的に通っている92歳の女性が来院したとき 付き添いの家族さんから「先生、3日前におばあちゃん転んだんですけど。」と言われました。
私は患者さんに聞きました。「○○さん転んだの?どこか痛いところない?」
患者さんは「転んでぶつけたところが少し痛いけど大丈夫。」
確認すると転んでぶつけたところが青あざが出来ていたけど骨折はない様子でした。
高齢者になると 転倒=骨折 の危険性があります。
ふと一年前の記憶が浮かびました。
この患者さんは当院で施術を行うきっかけとなたのが 二度の転倒で手首の骨折と、腰椎の圧迫骨折がきっかけで来院していた方だったからです。
手首の骨折で肩が挙がらなくなり、腰の圧迫骨折で歩行困難になり来院された経緯がありました。
幸いそのリハビリは終え、元気に日々の生活を取り戻せるまで改善をしましたが、高齢でもあるため月に1,2度のメンテナンスに当院に通われています。
なぜ転倒したのか伺ったところ 普段は週3日ほどデイサービスに通っているのですが、家族さんの都合があり3日ほどショートステイの施設に滞在したときに転倒したらしいです。
なんでも杖をついた時に杖先が床で滑って転んだらしいです。
今まで転倒したら必ず何かのケガがあったのですが、今回は打撲だけで家族さんも一安心です。
「これも毎月ここにかっよてきてるおかげかな?」と家族さんが言われました。
そう言われると私もうれしく思いました。
患者さんも「先生、骨折れなくてよかった。」
施術を終えショートステイの話をして元気に帰られました。
何はともあれ、たいしたケガでなく私もホッとしました。
【症例報告】 脊椎圧迫骨折後のリハビリ
今年もあとわずかです。寒さも厳しく 天候も荒れぎみですが お身体の調子はいかがでしょうか?
はぁーと接骨院の斉藤です。
今日は最近 当院で多い症状の症例報告をしたいと思います。
圧迫骨折でも骨粗鬆症による圧迫骨折を患い来院される方が増えています。
中でも60〜90歳代の女性が多いです。
大体の方が些細な起因で背骨を骨折してしまい腰背部の痛みを訴えておられます。
中には「痛くて眠れない。」「歩行が困難。」「このまま寝たきりになるのが心配。」など様々な不安を抱えて訴える方も少なくはありません。
本人はもちろん、家族の方も心配で付き添って来られます。
今回のポイント
・なぜ骨折が起きたのか?
・骨折した所は修復されてきているが なぜ痛みがあるのか?
・リハビリとは?
骨粗鬆症による骨折は 年配の女性では閉経後のホルモンバランスの変化により骨がもろくなりやすく、起こりうるリスクは高くなります。(長くなるので詳しくはネットで検索してください)
背骨だけではなく手や足の骨もちょっとした転倒などで骨折のリスクは高まります。出来れば骨折をする前に予防できていればベストなのですが・・・。
年齢とともにケガのリスクは避けては通れない道だと私も40を半ばにして実感してきた所です。
皆さんも自分の衰えを感じつつも心のどこかで「自分は大丈夫‼︎」と思っていませんか?
根拠のない自信がそうさせるのかも?
起きてしまった骨折はしょうがない。
では、どうすればこの痛みから解放されるか?
骨折した所をいくら治療してもその苦痛から解放されることは容易ではありません。
全身の痛い場所をマッサージや電気治療などで対応しますか?
多分それは一時の効果でしかないのでは?
私はこれまでそんな患者さんを多く見てきてある事に気付きました。
それは皆背中が丸くなり姿勢が悪くなっています。
ケガをして悪くなったのか?元々が悪かったのか?
こんなにも背中が丸いと仰向けでは寝れません。
骨粗鬆症でも圧迫骨折を起こさない方もおられます。
ホルモンバランスの変化だけが骨折を起こす原因ではないと考えます。
以上を考慮すると これまでの生活で身体の機能や構造、総合的なメカニズムがバランスを崩し、骨粗鬆症がきっかけとなり骨折を誘引する原因になっているのではなないかと思われます。
治療のポイントはそこにありました。
患者さんにより治療の箇所は異なりますが、一つだけ紹介するとすれば大体の方は足の関節に問題がある方が多いです。
そこを治療すると痛みから解放される場合が多いです。痛みが和らいでいくと姿勢も良くなっていきます。
付き添いの家族さんにも姿勢の違いがハッキリとわかる位に変化が現れます。
その後、痛みがなくなると「普段の生活に戻れた。」や「認知症みたいな症状がなくなった。」などの報告もありました。
リハビリとは「復職」「復権」「名誉回復」と言う意味です。
障害を受けた者に最大の身体的、精神的、社会的、職業的、経済的な能力を有するまでに回復させることとうたわれており、その方の生活を取り戻すことであります。
ケガが原因で寝たきりや認知症が進行することがあります。
本当のリハビリのゴールは痛みを取る事だけでなく、人間としての生活に戻ることだと思います。
治療家として少しでも患者さんの生活を取り戻すお手伝いができる事に喜びを感じます。