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転倒して肩の痛みは首のせい?
一年前に四十肩で来院された男性。
今回も同じ症状で来院されたのかと思い 聞いてみました。
すると、自宅で転倒して手をついて以来 肩から背中まで痛みがあると言われました。
病院で受診したけど わからないとのことで 再来されました。
痛みの原因は転倒された時、軽度のむち打ちをされたせいで痛みが出ていたと思われます。
施術を終えて、確認して頂くと 痛みは消えていました。
むち打ち症状は無いが、他の箇所に痛みを誘発することがあります。
原因がわからない痛みがある方は 一度ご相談下さい。
足関節の捻挫
今日は足の捻挫について話したいと思います。
患者は6歳の私の娘です。
仕事中に奥さんから電話がありました。
「ユミちゃんが椅子からジャンプして着地したとき 足首捻ったみたく歩けないんだけど・・・。」
ちょうど空き時間があったので
「今からつれてこれる?」
足首の捻挫といえば、ちょうど外側のくるぶしの周りに主要な三本の靭帯があります。その中でも前距腓靭帯の損傷がみられます。
損傷の程度も靭帯の断裂の具合で治療期間、痛みの重症度も変わってきます。
靭帯の完全断裂は後遺症の原因となることがあります。学生のころに捻挫をして、大人になってから腰痛の原因になる症例を多く見ます。
しばらくするとケンケンをしながら娘がやってきました。
娘の足首を触診してみたところ、足首の熱感や腫れが見られません。ケガした足をつけて歩いてもらうと体重をかけることができない状態です。
靭帯の損傷は無さそうなのですが、では何処に原因があるのか・・・?
もう一度触診してみました。
発見‼ 距骨にありました。
足首は脛骨と腓骨の下で距骨がはまり込んっでいます。
ジャンプして着地の際、距骨の位置が少し斜めにズレてしまったのではないかと考えられ、
同時に関節が斜め状態で身体の荷重がかかり 距骨の骨内に圧縮を受けたと推測されます。
オステオパシーで感じられる骨内病変が感じられます。歩く際に足に荷重をかけると痛みが走るのは距骨のせいだと考えられます。
距骨は身体の荷重を支えるクッションの役割をします。そのクッション作用が機能されいない状態です。
治療時間は10分程度でした。
最後には距骨が『コツン』音がして 関節がはまった感覚がありました。
家に帰ってから奥さんから写メが送られてきました。
足の捻挫は靱帯だけでなく骨自体にも損傷を受けることがあります。
捻挫をして痛みがなくなったが、まだスッキリしないといわれる方。
骨内に何らかの原因があるのでは?
心当たりがある方は「はぁーと接骨院」までご相談ください。
骨、関節は過去のケガを記憶する。 固着した関節の可動域制限を治すには?
皆さまは子供時代から大人になっての今までに、突き指や捻挫をしたことありますか?
現在、関節痛や関節の曲げ伸ばしに不自由していませんか? それが過去に起こしたケガとの関連性がまさかあるとは?
またはそれが原因で後遺症に悩まされていると感じている方もおられる思います。
今日はそんな症例を紹介したいと思います。
その前に、関節には「あそび」と言われる可動性があることをご存知ですか?車のハンドルにもある「あそび」と思ってもらえるとわかりやすいと思います。
「あそび」があることでスムーズな動きが出来ます。
この「あそび」がなくなると可動性に制限を作ります。要はわずかな関節空の隙間を締め付け屈曲制限の原因となります。
関節だけでなく骨にも骨膜が骨全体を覆っており、骨折や打撲で骨膜を締め付け骨幹部にひずみを作り関節の可動域制限を生みます。
先日、腰痛で来院された60代の女性です。
30年前に右膝下の両下腿骨の骨折をされ その後遺症で下腿が外側に「くの字」に曲がり歩行に支障をきたしていました。当然、歩行障害からの腰痛の可能性は避けられない状態です。その当時のリハビリも、途中で断念し そのままだと言われました。聞けば「膝にも痛みがある。」と言う。
まずは「制限を起こしている膝関節はどこまで可動できるようになるか?」
(施術内容は省略)
外側にはあそびはあるけど、内側に制限がありロックしています。
よくリハビリで行われるのはAKA療法やPNF療法です。関節を少しずつ制限箇所まで動かしていき、制限バリアを少なくしていく方法です。しかし、効果のほどは限界もありますし時間もかかります。症例によりますが 痛みを伴うこともあります。
オステオパシー療法では関節の深層部の組織の細胞に働きかけることが出来ます。
実際この患者さんの施術中に関節のロックが外れた瞬間、患者さん自身も判ったらしく「今すごい感じで動いたね。」と実感されていました。
痛みを和らげるには身体に起こっている制限を取ってあげることから始まります。それが関節であるのか その他で起きているのか?その制限を解除することで 自然と痛みは消えていきます。
この患者さんの腰痛も自然に緩和し改善へと向かうと思います。
もう一つ、40代男性 同じく腰痛で来院されました。
腰痛は置いておき、左示指を半年前に突き指。聞けば息子のドッジボールの練習でボールを取り損ない負傷。
現在は痛みはないけど曲がりづらく、グーを握ると握りづらいと言いました。
触診すると、示指の基節骨が沿ったように伸展しており、関節の圧縮がありました。ボールから受けた衝撃 そのものです。半年経ってもまだ負傷した骨の変形が残っているのです。この変形が残っているうちは可動域の制限は治りません。
5分ほど施術すると変形は矯正され、曲がるようになり 腫れが引いてきました。
この患者さん、職業が理容師さんでケガしたのが左手で不幸中の幸いでした。右手だったらハサミが使えなかったところでした。
このように、前者のようにケガの代償作用で起きた関節の変形や、直接衝撃を受けて起きた変形による可動域制限は その形状を記憶し、身体の痛みや障害を引き起こす原因なって現れます。
皆さまも心当たりのある方は「はぁーと接骨院」までご相談ください。