更年期障害を改善するには?
日本人女性の閉経*の平均は52.1歳といわれ、閉経の前後5年ずつを更年期と呼びます。そのため、およそ45歳から55歳頃に更年期を迎えられる方が多いと考えられます。
この時期に、検査をおこなっても特に異常がみつからず、のぼせ・ほてり(いわゆるホットフラッシュ)・めまい・頭痛・全身倦怠感・不眠といった身体的な症状、また、気持ちの落ち込み・やる気のなさ・不安・憂鬱といった精神的な症状を呈するものを更年期症状といいます。
さらにこれらの症状がひどくなり、日常生活を脅かすような支障をきたす状態を更年期障害といいます。
更年期障害の原因の多くは、女性ホルモンの急激な低下に伴い起こります。
更年期障害の改善では、生活習慣を整えることが重要です。
そのうえで、更年期障害に有用とされている治療法としていくつかの薬物療法があります。代表的な方法として、ホルモン補充療法・漢方薬・抗うつ薬・安定剤などが挙げられます。
一般的には更年期の概念・原因・治療法はこのような方法ですが、あまり改善がみられない方が多いように思います。
今回は更年期障害を改善された患者さんの症例報告をしたいと思います。
46歳・女性 頭痛・めまい・全身倦怠感・精神的な落ち込みなど様々な症状があり、ネットで検索すると 自分が更年期症状に当てはまり更に深刻になったそうです。
病院や様々な治療院には行ったけど、改善はしなっかったそうです。
この患者さんの症状ですが、女性ホルモンのバランスに問題あることは間違いないと評価したのですが、その原因がどこで起きているか探すことが鍵となります。
それは過去に行った2度の手術が鍵でした。1度目は盲腸(虫垂炎)、2度目は子宮筋腫の手術でした。手術痕は組織の瘢痕を作ります。
それにより子宮と卵巣のアンバランスが骨盤の捻じれを作りホルモン生成を悪くしているようです。
骨盤の歪みは骨盤の関節を調整するだけでは元には戻りません。臓器組織そのものにアプローチして行わないと改善はありません。
施術中から骨盤の捻じれが動き出したら患者さんは「なんだか頭痛が楽になってきました。」と実感されたみたいです。
更年期の症状以外にも慢性の肩こり・背部痛も治ったらしいです。
治療が終了して患者さんは「ここにきて治らなかったら精神科を受診しようかと思っていました。」と言われました。
安定剤を服用すると抜け出せなくなります。患者さんに良い効果を提供でき嬉しく思います。
更年期症状、その他の症状も原因は必ずあります。早く改善を求めるならいち早い対応が鍵となります。