目まいと 吐き気、難聴との関係性?
目まいと一言で言っても その原因は色々と考えられます。
貧血で生じる目まいや 精神性で起きる目まいなど・・・。
今日は目と耳との関係性で起きる目まいと吐き気、そのほかに起きる症状について症例を挟み書きたいと思います。
患者さんは45歳女性、デスクワークをしておりパソコン仕事がメインです。
首・肩コリは日常的に感じており、とくに首の違和感がひどく、最初は首と肩のコリで来院されました。
最初の問診時に既往歴を聞きます。今までにどんなケガや病気をしたか、ほか出産回数なども。
細かいケガや子供のころのことは覚えがなく、あとで思い返すことも多くあります。
肩こりと連想すれば筋肉、姿勢、関節、ストレス?と誰しもが想像するはず、ですから問診してもそれに関連したことしか聞けません。
触診したり実際に施術をしているときに色々と問題のある組織が感じられます。最近では筋肉・関節だけ施術しても首・肩コリは完治しません。一時的効果はあってもすぐに元通りに戻ります。
今は頭蓋の脳の神経を調整しないと良くなりません。
ここで説明をすると長々となるので割愛しますが、一つだけ言えることは脳が何か活動をするうえで色々な器官と神経伝達物質を介して連絡します。伝達物質が出ない、または少ないか多いか。ほかには誤作動しているか。
科学的説明は難しいのですが、オステオパシーの触診では感じ取ることができます。
今回の患者さんもハッキリと感じることができました。
院長:「目まいとか耳鳴り しないですか?」と尋ねると。
患者:「あります。」「よく車に乗ると車酔いするし、耳鳴りも時々あります。」「10年前に突発性難聴にも・・・。」
院長:「肩こり時以外で吐き気があるときないですか?」
患者:「あと、脂っこいものを食べるとすぐに吐いてしまいます。」「それが肩こりと何か関係あるんですか?」
問診時には聞けなかったことが聞けます。これは関係がおおいにあります。
もう一度細かく触診していくと、目に関係する神経と自律神経に関連する組織の誤作動が考えられました。
無意識に行う不随運動が円滑にできなく身体に緊張が残り過剰に筋肉が反応してしまい肩がこる。
体は常に動きに対して微調整を行います。不規則な体の揺れに対してバランスを取り続けています。
目の動きは三半規管と連絡して体のバランスを自動調節を行っています。
想像してみてください。車がジェットコースターだったら。 肩や首にも力が入って気分も悪くなるはずです。
【患者さんのコメント】
最初、施術を受けているときは何のことか さっぱりわかりませんでしたが、施術後 首・肩のコリがあまり感じなくなりました。
何度か施術を受けたのですが、回数を重ねていくうちに自分の肩に力みがないことに気づきました。
この間、ドライブで山道を走ったのですが車酔いはせず 吐き気もありませんでした。
今まで吐き気は肩こりのせいだと思っていましたが違ったみたいですね。
食後の気持ち悪さもなく、肩こりで行ったのに一石三鳥で得した気分です。
【施術して 院長のコメント】
肩こりが原因での頭痛や目まい、吐き気はあると思います。
ですが、今回のように他のトラブルからの肩こり、目まいや吐き気も考えられます。
過去に患った突発性難聴も・・・・?
突発性難聴は原因がわからない疾患です。ですがこのような原因から罹患する可能性があります。
もしかしたら今回の患者さんは、突発性難聴が緩解状態だったのかも?
たかが肩こりですが その奥には身体の不調を訴えているケースもあります。
皆様も気になる体の不調や違和感がありましたらご相談ください。
これからもそんな身体の小さなサインを見逃さず良い施術を提供できるように努力していこうと思います。